作成日:2024/06/06
ぼちぼち怒りたい
倚りかからず
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
茨木のり子
つい他者はどんな考えなのだろうか
どんな見解を持っているのだろうか
と検索しまくる士業の性?
結局自分の中に怒りを感じるほどの答えがあるのに
他者に解を求めてしまうこの習性に嫌気がさすときがある
ぼちぼち怒ってみたい
そんなとき彼女の詩を読むと涙が出てくる
自分の弱さに降参する気持ちと
まだ子どもの頃の素直さが残っていることに気付けるから
我慢しないで生きていきたいなあ