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作成日:2023/04/02
もう七転八倒はイヤ



4月に入り新年度に突入しました。
時の流れは早いですね。


昨日午前中に急ぎの仕事をした後、
気分を切り替えようと、桜を観に近くの河川敷を散歩してきました。
思い思いに桜を楽しむ人たちを眺めて「平和やな〜」とじんわりしてきました。

制服を着た新入園児の姿もありました。
4月は心新たに環境が変わる季節。
11年前、今の社労士事務所を開業する前に、
父がある雑誌に投稿した記事のことを思い出し、読み返してみました。





もう七転八倒はイヤ / 秀爺(71歳)


「何コレ!!」
三年前、大阪に住む次女の家を訪ねたとき、思わずうなった。
部屋中の壁がメモだらけ。
「社会保険労務士になりたい」と言った証がこれ。
猛勉強をしていたらしい。

これまで次女は、短大を出てから職を転々とし、
流産、離婚、ガン、うつ病と、苦を一手に引き受けたような人生だった。

その末に、社会保険労務士の資格取得試験に一発合格を果たした。
孤軍奮闘、よく頑張ってくれた。
次女の安堵する姿を見て、ジーンときた。
私にとってもここに至るまで物心両面にわたって支えてきたことが実った瞬間だ。

次女が社会人となって約二十年の歳月に味わった
絶望感、焦燥感、倦怠感、孤独感を払拭し、
ついに手にした「自立」の喜び、感激の瞬間でもある。
やっと『心の宝物』を得たのだ。


いま、次女は「水を得た魚」のごとく、
勤務先の所長のご指導を得て職務にまい進している。

<こんな人生がもっと早くつかめていれば良かったのに>
と思うのは、虫が良すぎるということかな。

「親ばかチャンリン〇〇〇の風鈴」という言葉は、私たち親子のことかもしれない。

父と娘の心の交流を通じて、乗り越えていかねばならない人生を
二人で「希望の道」として歩んでいくことを決意したのも事実。

今後、「七転八倒」に後戻りしないよう、
有意注意の人生を二人で思いやりながら生き抜きたい。

祈るや切に……。





私は四人兄弟の三番目で、いつも愛情不足を感じていました。
長女は第一子で可愛がられる。
長男は最初の男の子で大事にされる。
次男は末っ子で可愛がられる。
私は真ん中の次女で、次男からみると「お姉ちゃんだから」と放っておかれることが多かった。

貧困ではなかったけれども、家計は楽ではありませんでした。

自分の欲しいものは自分で稼ごうと、小学校4年生から高校3年生まで新聞配達をしました。

母は妖怪人間ベラに似ていて、よく張り倒されたし、言葉もきつかった。
父はあまり喋らず、仕事人間でした。


最初の結婚生活で、二人で生活するだけでも大変なのに、
母が家計をやり繰りしてくれたお陰でここまで来れたんだと気づかされました。

仕事をする上では、理不尽なことだらけの世の中で、
父も悔しい思いを抱えながらが黙って家族のために朝早くから夜遅くまで働いてくれたんだと気づかされました。

20代後半、私は口で言うのは恥ずかしいのでメールで両親に感謝の気持ちを伝えるようになりました。
そのあたりから実家に帰省したときには、両親と夜遅くまでお酒を交わしながら
仕事のことや昔話、互いの思いを話すことができるようになりました。

実はとてもとても愛してくれていたのです。

父は7年前に75歳で亡くなりました。
最期の瞬間は、妻、子4人、孫11人に看取られて、笑顔であちらの世界に戻っていきました。


今でもこの雑誌の投稿を読むと文字が滲んでしまいます

お父さん、深い愛情をありがとう

あなたの娘で幸せです

 

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