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作成日:2023/02/05
自分の感受性くらい



自分の感受性くらい


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが、ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ




これは私が28歳のときに読んで衝撃を受けた、茨木のり子さんの詩です。
ハンマーで頭を殴られたような衝撃でした。
雑誌の片隅に載っていた詩を切り抜き、毎年手帳に挟み込んでいました。

表面上は楽しく暮らしていたけれど、心の内側はやけくそで迷子になっていたときでした。
私のことだとハッとさせられました。

心をえぐられるような厳しい言葉なのに、
どこか人間の弱さを包み込んでくれるような、
人生を諦めないでというような、
深い愛情のようなものを感じました。

言葉のセンスにも魅了されます。

50代になった今でも新鮮に響きます。


働く人々、
経営者にも、
ガツンとくる言葉ではないでしょうか。


価値観は
時代が違えば異なり、国が違えば異なります。
たまたま今この国にいるから、その価値観で生きているけれど、
果たしてそこに「正しい」ということはあるのでしょうか。


「正しさ」を追求して生きるとしんどいし、人とぶつかる。

「自分らしさ」のほうが余程大切なような気がします。

私の感受性は自分で守りたいと思うのでありました。
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