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作成日:2017/05/03
病気やがん患者の方の就労について考える



 5月に入り、歩いているだけでも汗ばむ季節になってきました。休みの日には厚手の服を洗濯したり、押し入れの中を放り出して整理整頓などしていると大量の汗がぼたぼたと流れ出ます。私にとってはこれが結構ストレス発散になっております(笑)

 先日、実家に帰省し、久しぶりに家族全員が揃いました。
 私の兄が昨年肺がんが見つかり、手術を行い、抗がん剤治療を受けました。
 副作用がきつく、吐き気や下痢、脱毛などの症状で辛い状況だったようです。かなり心配していましたが、先日の帰省の際には髪も生え、顔色もずいぶんよく、元気そうで安心しました。

 仕事はしばらく休んでいたようですが、今ではフルタイムで勤務できているとのこと。
 会社の方の計らいもあり、働けることにありがたさを感じているようでした。

 私も15年ほど前にがんが見つかりましたが、初期だったため手術(切除)することにより、今は元気に生活させてもらっています。
 兄ほどの深刻さはなかったのですが、それでも「がん」と告知されたときはショックでした。

 最近では、病気やがん患者の方の就労支援に関するセミナーなどが盛んに行われています。セミナー参加者の中にも、実はがんを患った方、現に治療を受けられている方が結構いらっしゃいました。なにせ2人に1人ががんに罹患すると言われていますからね。

 本当に重症の方は働くことは大変ですが、治療のためある曜日だけ休ませてもらうとか、短時間勤務とか、途中で休憩をこまめにとらせてもらうなどの会社の配慮があれば、働ける方がいらっしゃいます。

 しかし、患者の方が会社に気を遣って病気のことを会社に言い出せない方もやはりいらっしゃいます。病状だけでなく、経済的な不安も抱えることになるため、今後、病気やがん患者の方が遠慮せず会社に申し出て働けるような風潮になっていくことを望みます。

 そのためには、会社側も受け入れ態勢を整える必要があります。
 現在、人口減少、少子高齢化、労働力人口の減少という局面に入ってきています。高齢化ということは、病気やがんになる方の割合も高くなります。
 大企業にはできる施策も中小企業にはハードルが高い場合があります。しかし、人材不足の状況下において、中小企業こそ、このような社会情勢に目を背けず、できることから取り組んでいく必要があるのではないかと思います。
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